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【ライブレポート公開】2023年11月3日 開催『Acoustic Tour 2023 -Sing for you-』青山月見ル君想フ公演

ミニアルバムのリリースに合わせて開催されたみゆなのアコースティックツアー「Sing for you」。初めて訪れる地域や会場を中心に、半年間で全15か所をまわったツアーの最終日は、未リリース曲3曲を含んだ特別な時間となった。

 

外苑前駅から歩いて5分ほど。会場の入り口には三日月型のライトが静かに優しく灯り、入場時間前にも関わらず、多くのファンが列を作っていた。
 

中に入り目に飛び込んできたのは、ステージ背景の中央に浮かぶ大きな満月。
 

こんな素敵なステージで、今夜はどんな歌を届けてくれるのだろう。胸が高鳴った。

穏やかな拍手で迎えられたみゆな。この日はKey平畑徹也、Dr柏倉隆史とともにステージに立った。ダウンライトの灯りの中、しっとりとしたイントロダクションと高いキーのハミングが響く。時折混じるウインドチャイムのサウンドは、満月の空に薄く瞬く星を思わせた。「みゆなです。よろしくお願いします」緊張感のなか絞り出すように呼びかけ、その声に答えるように、会場からは歓声と拍手が沸き起こった。観客の手拍子とともに始まった1曲目は「グルグル」。ピアノを伴い、ムーディなアレンジで最終日が幕を開けた。
 


 「あのねこの話」では、冒頭一音一音しっかりと刻むように届けられたギターの音色が、徐々に軽快なサウンドへと変化。“愛してるって言って愛してるって言って”すぐ横で、せつなく訴えてくるような歌い方に心が持っていかれる。と思えば、今度はラストで「いいでしょ?」と少し微笑みながらいたずらっぽく歌う姿に、この曲のイメージである、素直になれないじれったい女の子や自由奔放な野良猫が浮ぶ。
 

 一転して柔らかなキーボードの音から始まった「乙女の声は天津風」。白い衣装を身にまとい、穏やかな灯りに照らされたその儚げな姿と、せつなく響く伸びやかな声に自然と涙が溢れた。心のふちを優しくじんわりと伝って落ちていくような不思議な感覚を覚える。

「ツアーファイナルへようこそ。本当にありがとうございます。」会場へ足を運んだファンに感謝の思いを語り、会場は幻想的な空気に包まれていた。この空気がほどなく一変する。MCの途中で、メンバーが、次の曲を間違えていることが発覚。そのことに気づくと、みゆなは、すかさずツッコミを入れて嬉しそうにはしゃぐ。さっきまでの歌姫とは違う無邪気な姿に、彼女がまだ弱冠21歳なのだということを思い出す。


つづいて初披露された、未リリース曲「水鏡(仮)」から一気にギアが上がった。優しいピアノや繊細なドラムとともに、狂おしいほどの思いを乗せたファルセットが響いた。ギュッと目をつむり、こぶしを強く握りしめ、静かに爆発させた心の叫びが会場を包んでいる。今のところリリース予定がないというこの曲は、まさにこの日
訪れたファンへの“Sing for you” スペシャルなプレゼントとなった。



急遽セッションされた「天邪アウトロー」はDr柏倉が参加したKey平畑のソロアルバムからのナンバー。「やると思ってなかったでしょ?」いたずらなサプライズも生ならではだ。


夜更けを思わせる、深い青のライトで覆われたステージで披露したのは「よるのとばり feat. みゆな」。

“夜を抱きしめ瞼を閉じ込める あなたに会うために”小説のように繊細で美しい歌詞で始まるこの曲を、体の前で軽く手を握り合わせ、丁寧に、情緒たっぷりに届けた。みゆなが、まるで目の前で寝ている幼子に語りかけているような情景が浮かんだ。その姿は、繊細で温かく深い愛に包まれていた。同じように感じた観客もいたのかもしれない。周囲を見ると、目元をぬぐう人が多かったのが印象的だった。会場が優しい一体感に包まれていた。
 

続いた「彩色」では、鍵盤ハーモニカと弾むようなギターの音色が相まって、なんとも小悪魔的でかわいらしいアレンジに仕上がっていた。まるでいたずらっ子が楽しくおしゃべりしている様を思わせ、表現力の幅の広さに驚かされた。

ライブ中盤で届けられたのは、みゆなの真骨頂とも言える弾き語り。シンプルなのに、より力強く聞こえるから不思議だ。自らの声とギターのみで届けた「夢でも」では、魂の叫びを表すような歌声に体が震えた。


Key平畑徹也
 

薄明りの中、彼女と満月だけが浮かび上がる世界に一層引き込まれたところで、「やる予定じゃなかったんだけどやっちゃうね!」と言って始まった「埋葬」。ギターを演奏しながら「わかる?」と呼びかけると、会場からは手拍子が巻き起こり、歓声と共にひとつになっていく。さっきまでとは違う、妖しい“みゆなワールド”に会場を引きずり込んでいく。同じ弾き語りでもこれほどまでに異なる曲を歌いこなすのかと、ジャンルに縛られない多彩な表現力に改めて驚かされる。

<Dr柏倉隆史>

未リリース曲「ねえねえ(仮)」はツアー後半から歌い始めたという。この日は、まるでジャズのような色っぽいピアノとドラムがふんだんに入った雰囲気たっぷりのバンドアレンジで届けられた。浮遊感のあるサウンドに観客たちは体を揺らし、音の海に漂っていた。

ここでお待ちかねの「缶ビール」。というのも、みゆな20歳の誕生日ライブから、この曲にのせて皆で乾杯するのがお約束となっている。「かんぱーい!」まずは大好物のビールをひと口してから始まった。コールアンドレスポンスを挟みながら、止まない手拍子とともに会場はますます盛り上がりを見せていく。


続けざまに始まった「願い」では、疾走感たっぷりなサウンドで会場にさわやかな風が吹いているようだった。後ろの満月が太陽に見え、ぽかぽか陽気の中草原で歌っているような感覚になったから不思議だ。

続く「ソレイユ」では笑顔がはじけた。観客は手をリズムに合わせて左右に大きく振り、心が弾む明るくポップな雰囲気が会場を包む。盛り上がりそのままに始まった「愛愛だな」ではアップテンポな曲に乗せ、マイクのコードを時折手繰り寄せながら動き回る姿に目を奪われる。途中観客席に降り、ファンと交流できる喜びをかみしめていた。軽いステップを踏み、時折メンバーに近づくなどして誰よりもこの瞬間を楽しんでいるようだった。 


「めちゃくちゃ楽しいね!みんなのおかげ!」そう話しながらも、実は笑顔でこの日を迎えられると思っていなかったのだという。天才肌に見える彼女でも、自信のなさとひとり戦いながら日々ステージに立っていた。ツアーを通し、色んな人の力を借りて成長できたと語り、「みんなこれからも笑ってね!」と、まるで自分に言い聞かせるかのように呼びかけ、届けた曲は「笑って」。まさに目の前の自分のためだけに歌われ、その歌声はすべての人の悲しみややるせなさ、寂しさ、すべてをやわらかく包んで零れ落ちていくようだった。



アンコールに応えたみゆなは、ここでも未リリース曲を披露。薄明りの中、力強い低音から時折擦り切れそうになるほどせつなく高い声までを使い分け、バラード「黒アゲハ(仮)」を歌い上げた。観客の中には、口元で両
手のひらを合わせて聞き入る人たちの姿も見られ、その場の時が止まっているようだった。
 

青と黄色の柔らかな光が入り混じる中歌ったラスト曲、「追いかけて」。締めくくりに選んだこの曲は、ツアーで半年かけて歌い続けてきたテーマ曲であり、この度リリースされた。楽器のサウンドと、まっすぐな声が一体となって全身に届いた。「苦しかったツアーを乗り越えられたのはみんなのおかげ。ほぼ、いっちー(マネージャー)のおかげ。」信頼する仲間に囲まれているからこそ音楽を続けてこられていると語ったみゆな。その上で、美しいだけではない、心の奥底から叫ぶような声で届けた最後のフレーズ、“僕はまだ君に会いに 生き続けたい!” そこには、必死にもがき、一人でも多くの人に歌を届けたいと今を生きる、彼女の生命力が詰まっていた。
 


ライブの途中で、こうも語っていた。「もっとうまくなりたい、ずっと苦しかった。」 時に逃げ出したくなるほどの怖さや自分の弱さと向き合いながら、着実に歩みを進めている彼女。そうした経験は、多彩な表現力となって表れている。この日見せたのは、爆発力や勢いだけではない、優しく温かく寄り添ってくれる姿。これからさらに、どんなみゆなを見せてくれるのだろう。目が離せない。

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ライター:宮崎香子
https://instagram.com/kyokomiyazaki_?igshid=MzMyNGUyNmU2YQ==
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◼︎2023.11.29 Digital Release
「追いかけて」
https://asab.lnk.to/oikakete

◼︎Acoustic mini album
Sing for you
イベント/ライブ会場、オンラインストアで発売中
https://shop.mu-mo.net/avx/sv/list1?jsiteid=MIYU&categ_id=8002949
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LIVE INFO
みゆなファンクラブ限定イベント
2023 year end party
日程:20231231日(日)
開場/開演 1200/1300
前後する可能性があります
会場:LIVE STUDIO LODGE (https://live-lodge.jp/)

◼チケット
・ライブ:¥3,500 (+D)
・ライブ&忘年会(軽食付き)¥6,500 (+D)
[FC先着]:12/2() 20:00 販売開始!
(チケット販売
URLFC内にて後日公開)

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